自分を売るという難しさと、独立に向き合う現実
自分を「売り物」にするのは、思っている以上に難しいことです。
もし皆さんが独立や起業、つまり「一人で何かを売る」立場になったとしたら、どうするでしょうか?
おそらく、多くの人は「自分自身を売る」か、もしくは「すでに売れている人にぶら下がる」方法を選ぶことになると思います。
ただし、すでに売れている人に頼るというのは、現在あなたがしている「就職」や「雇用されて働く」ことと、非常に近い形です。そしてこの方法では、多くの場合、自分の裁量をすべて扱うことはできず、相手にコントロールの権限を持たれてしまう可能性があります。
では、「自分自身を売る」ことを選んだ場合はどうでしょうか?
これが、非常に難しい。実際、私自身もこの点で非常に苦労しています。
というのも、基本的に人は「他人」に興味を持ちません。そして何よりも、ある程度突き抜けた存在でない限り、振り向いてもらえないのが現実です。
だからこそ、重要なのは「その現実を受け入れて、向き合い続けること」です。
どう向き合うべきか?
まずは、いろいろ試してみることが大切です。ただし注意しなければいけないのは、「必ず振り向いてもらえる方法」などというものは、実は存在しないということです。もしそれを断言してくる人がいたら、その人はおそらく、あなたを“搾取”したい、何らかの形で“利用”したいと思っている可能性があります。
利用される側になってしまうと、自分の意思とは違う方向に進まされ、結果的に苦しい思いをすることになるでしょう。
独立がうまくいったときのポジティブな面
少し話がネガティブに寄ってしまいましたが、ポジティブな面にも目を向けましょう。
もし、独立がうまくいった場合、あなたは非常に強力な「支援者」に恵まれる可能性があります。たとえば、仕事を突然失ったり、災害などで困難な状況に陥ったときに、あなたに寄り添ってくれる人が現れるかもしれません。さらに、事業に失敗しても、応援してくれる人たちがいることで再起を図りやすくなります。
つまり、独立を通じて築いた関係や信頼は、一般的な関係よりも「人を巻き込む力」が強く、大きなリカバリーを手に入れることができるのです。
独立とは、孤独な挑戦であると同時に、信頼と共感でつながる新たな世界への扉でもあります。だからこそ、誠実に、少しずつでも向き合い続けることが大切なのです。
