Laravelのインストール手順 (Debian系サーバー)

前提条件

  1. Apacheがインストールされていること。
  2. PHPがインストールされていること(Laravelの推奨バージョンに合わせて)。
  3. Composerがインストールされていること。
  4. データベース(MySQL、PostgreSQLなど)が必要な場合、その設定も必要です。

ステップ1: 依存関係のインストール

1. PHPのインストール確認

php -v

Laravelの推奨バージョンに合わせたPHPバージョンを使用してください(通常はPHP 8.x)。

2. 必要なPHP拡張のインストール

Laravelが必要とするPHP拡張をインストールします。以下は一般的な拡張です:

sudo apt update
sudo apt install php php-cli php-mbstring php-xml php-curl php-zip php-gd php-mysql

ステップ2: Composerのインストール

1. Composerのインストール

Composerが未インストールの場合、以下のコマンドでインストールします。

sudo apt install composer

2. インストール確認

composer -V

ステップ3: Laravelのインストール

1. Laravelプロジェクトの作成

作業ディレクトリに移動し、新しいLaravelプロジェクトを作成します。

cd /var/www/html
composer create-project --prefer-dist laravel/laravel your_project_name

your_project_nameを希望のプロジェクト名に置き換えてください。

ステップ4: Apacheの設定

1. Apacheの設定ファイルを作成

/etc/apache2/sites-available/に新しい設定ファイルを作成します。

sudo nano /etc/apache2/sites-available/your_project_name.conf

以下の内容を追加します(your_project_nameをプロジェクト名に置き換えてください):

<VirtualHost *:80>
    ServerName yourdomain.com
    DocumentRoot /var/www/html/your_project_name/public

    <Directory /var/www/html/your_project_name/public>
        AllowOverride All
        Require all granted
    </Directory>

    ErrorLog ${APACHE_LOG_DIR}/error.log
    CustomLog ${APACHE_LOG_DIR}/access.log combined
</VirtualHost>

2. サイトの有効化

作成した設定ファイルを有効化します。

sudo a2ensite your_project_name.conf

3. Apacheのリライトモジュールを有効化

sudo a2enmod rewrite

4. Apacheを再起動

sudo systemctl restart apache2

ステップ5: Laravelの設定

1. 環境設定ファイルのコピー

cd /var/www/html/your_project_name
cp .env.example .env

2. 環境設定ファイルの編集

.envファイルを開いて、データベース接続情報などを設定します。

nano .env

3. アプリケーションキーの生成

php artisan key:generate

ステップ6: アクセス権の設定

プロジェクトのディレクトリに適切な権限を与えます。

sudo chown -R www-data:www-data /var/www/html/your_project_name
sudo chmod -R 755 /var/www/html/your_project_name/storage

ステップ7: アクセス確認

ブラウザでhttp://yourdomain.comにアクセスし、Laravelのウェルカムページが表示されることを確認します。

これで、Apache上のPHP環境にLaravelを導入する準備が整いました。何か問題が発生した場合は、そのエラーメッセージを確認し、適宜対処してください。